[――ようやく、我に返った。ダーフィトは銃を元の位置に収めて、その段になってカークの方へゆっくりと目を向けた。照明を切れていない分だけ付ければ、カーク自身の血の色かフィオンの血の色かすら判断もつかないほどに資料室の中は再びの血の海だったろう。] お前は、…無事か。[赤く血濡れたカークへ尋ね、そのままフィオンとカークの方へと歩んで、スノウの手配したであろうストレッチャーが届けば他の誰かが来ればその誰かにも手伝いを頼んでNルームへと向かおうとしたが。]