人狼物語−薔薇の下国

532 天命昇華


桜石の魔人 イングリッド

[ 魔人は自分の生まれを知らない。しかし恐らく神魔とほぼ同じ頃に生まれたのだろうとは思う。それは、自分の命の一部に神魔の気が混ざり込んでいるから感じ取れることだった。

多分、神魔が生まれなければ、魔人も生まれる事なくこの世から消えていたのだということも。 ]

[ 生まれてすぐは、明確な形を持っていなかった魔人は、程なく神魔の姿を模倣して魔人となった。全く同じ姿とならなかったのは、根本的な力と性質の差のせいだろう。 ]

[ それ以降、神魔の眷属として、魔人は常に…神魔が世界の柱として森を離れた期間以外は…神魔の傍らに存在した。
姿形の模倣は、やがてその在り様までも模倣する形となったが、やはり相違点はあった。

求める者の願いを受け止めるのが神魔の仕事。しかし魔人は他者ではなく、神魔の願いを叶えようとする。

神魔が何を望もうと、或いは何も望まなくとも。** ]

(15) 2020/02/27(Thu) 21:06:12

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