ありがとう、ミーネ。 私も……あなたが居てくれて、本当に嬉しかったわ。 あのね、生まれてきてくれて、ありがとう。 生きてきてくれて、ありがとう…ね。 この船で、ミーネに逢えて、本当によかった。 あなたの幸せを、心から願ってる。[その当時には、彼女のつらい生い立ちを知っていたか、否か。彼女の命と、絶望の中でも生きてくれたことを、今目の前にいる、彼女の存在を、まるごと抱きしめるように。言えない“さよなら”の代わり、そう囁いた。]