…バルタさんは、このあとどうするんですか?
[アリーセさんは、欧州に向かうって、言っていた。
じゃあ、バルタさんは?
迎えが来て、戻るんだろうか。
できることなら、白騎士さんの修理や整備、お礼の気持ちも込めて、手伝わせてほしいけど…っと、そうだ、いけない。
クレイカさんの操縦席を立って、白騎士さんにまっすぐ向き直る]
あのっ…ありがとうございました。
…守ってくれて。
言葉をくれて、ありがとうございました。
バルタさんがああ言ってくれてなかったら、私、きっともっと後悔してた。
[みんなを助け出すことはできなかったけれど。
それでも、特装に乗り込んでたおかげで、瓦礫に埋もれた人たちは助かった人も多かった。
特装が目印になって、見つけやすくもあったし。
…コクピットを狙われた人たちは、どうしようもなかったけれど。
それでも、あそこでただ、泣いてただけじゃ、今頃、きっとずっと後悔してたから。
だから、ついててくれて、守ってくれて、動く気持ちをくれた、バルタさんに、ちゃんとお礼を言っておきたかった]