―翌日:朝―
え?
[それは、どのタイミングだったか。
昨日、自分のことで一杯一杯だったお嬢は、翌朝になってようやく、昨日紅茶を振舞った(というより、強引に飲ませた)二人が、アーヴァインのお見舞いに行かされたことを知る。
そして、今日のお昼のお見舞いに指名されたのが、フェリクスとディークだということも]
……まあ。
[離れ離れになっても、連絡を取れるということはわかる。
実際、今もフェリクスの部下から、通信機を通して病院の様子は報告されていて。
それでも、寂しいものは寂しい]
予想はしていたことですけれど。
[呟いて、お嬢はしょぼんと肩を落とした]