― 外務長官執務室 ―[ ────── 悲鳴が、上がった。 ][バタバタと響く足音、何事かと呼び合う声。第二王子の命により部屋を訪れ、"それ"を最初に見つけた者は、床にへたりと座り込み、ガタガタと震える指先で室内>>2:270を指していた。その指の示す先には。 赤い血と、血に塗れた何かの紙束が白く散り、 それらの上に、生命失った人の身体が倒れ伏していた──*]