[『そなたらの対価は――…』その一言が金貨に突き刺さり、後の言葉が入ってこない。金貨が捧げたとみなされたのは、錠を破壊すべく使った力かその源だろうと予想はでき……は、するものの、金貨個神にとってはどうでもいい。兄や姉がその場にいたなら一騒動起きただろうけれど、金貨にとってのそれは優先すべきことではない。]