― 神域への門 ―
いや、貸すのは構いませんけど、少し軽すぎやしませんか。
[軽い口調の要請に、つい突っ込みが先んじる。
それでも、必要と言われれば逆らう事はできず、門の前に立つ。
石造りの門には、先ほどの玉をはめ込めそうな窪みが一つと、何かが記されたプレートがつけられていた。
プレートの横には、これまた何かをはめ込めそうな窪みが一つ、ある]
『双牙獣魔の名において。
ギンセイの地を束し者の赦しを持つ者のみ、この先に進む意志を叶える』……ですか。
[プレートに刻まれた文字を読み上げ、それから、視線は黒衣の方へ]
で、具体的にはどうすれば?