[ノックをしてしばらくすると探していた女性が現れた>>14。
どこか怖がりながら開けられた扉と、こちらを見てから洩らした女性の安堵の息から、
少女はお姉さんが何か怖いものに追いかけられてるのではないかと思った]
うん!とっても暖かかったよ!
お姉さんもありがとう!
上着は……持ってきてないよ
うーちゃんと一緒にハンカチとティッシュと 鉛筆 と 漂白剤 しか持ってきてないかな?
うん……そうするね!
[女性の忠告に素直にうなずく少女。
確かにカーディガンを羽織る前は気にしてなかったとはいえ身に染みる寒さだったのだ]
クローゼットに?
うん、もう一回探してみるね!
[女性にちゃんとカーディガンを返した少女は、また自慢の髪をそっと撫でられ破顔しつつ赤面した]