―1階・避難部屋 早朝―
[空が白み、明るさが部屋に届き始める。]
(人狼がいるなら、夜に行動を起こす、って読んだことがある。
夜が明けた…ってことは、人狼なんているわけないよね…きっと。
私の、皆の考えすぎ。)
[握ってたシモンの手をそっと離し、ピストルを鞄に仕舞う。]
(出さなくてよかったのかな…)
[再びベッドのそばに両膝をつき、両手でシモンの手を包み込む。
シモンは少し落ち着いた寝息を立てていただろうか?
そうしている間に、リーザもまたシモンのぬくもりに安心し、すぅっと寝入ってしまっただろう]