そうか、早くからもう出かけているか。[サシャや、その大剣を鍛えた男とはすれ違いの形になったが、そう広くはない街のことである。志を同じくする者として、いずれ会う機会もあろう。宿も慌ただしくしているようなので、特に伝言は頼まなかった。この先は、行動の方が早い。巡礼としてこの地に来ているクレトスッドには、数による戦術は使えない。その分、機動力はあった。]