― 回想/共和国留学時 ―[問いに返る答え>>0:168は、歴史を学ぶシメオンにとって真逆を行くものだった。まだ見ぬ何かを求め手を伸ばす挑戦。冒険と言っても良い。カナンの語る”希望”はシメオンには眩く見えた]…俺は、歴史を学びに行くから。そんな風には考えもしなかった。[過ぎた事象も先を推測する糧になる。歴史を知れば先へ行くための指標や戒告にもなる。ただ、歴史を知れば知るほど、その裏も知ることになり、カナンが”人質”として共和国へと向かうのでは、なんて推測も立ててしまうのだが]