わざわざあんな島に行く物好きもいるんだな。[自分のことは棚に上げて辺りを見回せば、観光客らしき女性が二人、付き添いの軍人の女性二人が目についた。]軍人の方はともかく、女性でもオカルトに興味があるものなのだろうか。[首を傾げて呟くものの、四人も女性が集まっているのを見ると、場違いなのは自分のような気がして苦笑する。]まだ着くまでにはしばらくかかりそうだ。食べ物でも貰いに行こうかな。**