[人であれ、人狼であれ…どのような存在であれ、共に笑み交わし暮してきた、還らぬ人達。小さな村の失われた日々。銀嵐の前夜、最後の賑やかな夕食。幸せだと呟いた、守りきれなかった母のように想う人の微笑み。[閉じたままの琥珀が、微か熱をおびて潤み。この腕のぬくもりだけは、護りたいと、失いたくないと。希う心のままに、その背に手を伸ばしかけた時…]