あの、ありがとうございました。
また、助けて頂いて。
[一通りの作業が済んだ頃、ヴェルナーに改めて礼を言った。
今日はなんだか頭を下げてばかりだと思いながら]
……だんだんと、動ける人も少なくなってしまいますね。
[まるで街全体が眠ってしまうような様相を思い、溜息をひとつ。
自分が残っていても――という思いから今は目を逸らし。
せめて出来ることをと思いながら、エルナへ毛布を掛け直す]
わたしも、早いところ家に向かった方がいいでしょうか……。
[今出来ることが、それ以外に思い付かなくて。
エルナへの心配を吹っ切るように顔を上げた*]