[ミーネの方も…お互いに、相手に自身の経験を 重ねて、幸せを心から願ってくれていたらしい。 “ エレンが居てくれて本当に良かった”>>296。その言葉を貰った時には、父から仲間を守るために、グルトップ号を去ると決めていたから。そんな、存在を肯定するような言葉を貰ったら。役立たずの心臓が、嬉しさと別れの哀しさに、酷く痛んで。ドロシーとは少し違う感情で…けれどもう一人の妹のように想っていた少女を、嫌がられなければ、思わず ぎゅうっと抱きしめようとした。]