[一瞬上昇速度を緩めたのは"溜め"の動作。 直後、後翅から爆発的に光を放出し、加速によって目晦ましの木の葉を吹き飛ばす。 目元を庇った左腕と頬に、幾つも細かな切り傷がつくが、気にしてはいられない。 開けた視界で、腕をどかし薄目を再び開くと――眼前には翡翠の煌めき] …………![取れる手段はそう多くはない。 右手に鎌の柄、左手に鎖を握り、来るべき攻撃に備えた*]