[しかし、ただ一点だけ間違いとも言えないことがあった。]
…『殺す理由がほしかった』>>1か。
そうかもしれないな。
[自分は焦っていたのかもしれない。
恋人の遺言を果たさねばならないと。
子供に手を下せない。大切な人を疑えない。
そんな理由で処刑をためらっているうちに、あの村は滅ぼされた。
『…少しでも人狼の可能性があるのなら、ためらいなく殺しなさい。
たとえそれが、大切な人でも。』>>2:228
自身が人狼となった恋人は、誰が人狼であってもおかしくないことを知っていた。
だから、相手が誰であろうと手を下すことをためらってはならない。
たとえ人間だったとしても、そうすることで人狼への牽制になる。
それが彼女の意図だろうと解釈していた。
『殺す理由がほしかった』と言われても否定はできない。]