人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


気儘な猫 カレル

リエヴルが、本当にルージュであるなら、今日鑑定師のどちらかが狙われただろう。二人に鑑定され、異なる結果が出るとまずい。
けれど、今日、鑑定師が欠ける事無く居る。それが彼がブランである証明じゃないかと、俺は思う。

今日、8人。
偽のルージュ、リエヴルを処刑したとして、ルージュからの襲撃があって、明日、6人。
本物のルージュが2人と裏切り者のジェフロイ、3人が結託し、ここで「裏切り者のカレル」を処刑できたなら、もうジェフロイの…ルージュ側の勝利だ。


……俺からは以上だ。
あとは皆で判断して、すきにしたらいい。
俺は、勝利に拘りは無い。先生が居ないなら、もう、どうでもいい――…。

[鑑定士は、勝利への「鍵」だと聞いた。「導き手になれ」とは、先生は言わなかった。ならば、もう十分だろう。
視線で命じればイドは皆の元へと情報を運びに飛び立った。長く息を吐いて、目を閉じる。
悪い夢なら良いと、絶対にそうではないと知りながら無意味に願う自分に、苦く笑った――…**]

(14) 2013/10/05(Sat) 10:38:30

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