― 夕暮れ・森 ―
[シモンの言う物音の聞こえた方へと向かってみたが、
やはりそこにヨアヒムの姿もゲルトの姿も無く。
ゲルトの部屋でのヨアヒムの様子>>2:188>>2:217と、
立ち去る>>2:60というゲルトの手紙の内容を思い起こせば、
もしかしたらヨアヒムは彼を止めずに付いて行ってしまったのかとも。
その見解をシモンに話した頃には、すっかり日も落ちていた。]
…これ以上彷徨けば、俺たちがミイラになるやも知れない。
一旦村へ戻るより他無い…な。
[二人を見捨てるというわけでは無いけれども。
もしも憶測が正しくて馬車を拾って移動してしまっていれば、
これだけ頭数揃えたとしても足で追いつけるものでも無い。
彼らにそう告げて、宿へ戻る提案を*]