人狼物語−薔薇の下国

471 overlap memory/重なる絆(続)


尉官 ドロシー

[差し出された両手にはカスパルの望みが乗っているかのようだ。
この場で彼を引き裂き喰らえば自分の望みも叶うのだろうか。
それがカスパルの望みなのかもしれない。

だけど、それでは答え合わせをできる相手がいない。だから、]

 それなら――私が狼の気持ちを知れる時まで、
 ちゃんと守ってね。私の騎士様。

[“私”の最期に向けられた懺悔を掬い上げ、掌の上に手を重ねた。

今はまだ食べてあげない。
答え合わせまで終わらせるその時までは。*]

(14) 2017/02/11(Sat) 03:16:06

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