― 自室 ―
[シュテラと話していると聞こえてきた>>6ノックの音と、覚えのある声。
シュテラ1人が来たなら、この後追い掛けて来る事も無いだろうと思いつつも、そろりと、怖々開ける扉。
其処に居たのが少女一人だと判れば、ほっと安堵の吐息を零すとともに、腰を屈めて視線の高さを合せ]
おや、わざわざ返しに来てくれたのかい?
ありがとね。
暖かい上着、持って来てる?
次からお外に出る時はちゃんと暖かい格好した方がいいよー。
風邪引いたら、大変だからね。
クローゼットを漁ってみたら、君に丁度良いサイズの上着が入っているかもしれないよ?
……まぁ、可笑しなものも入っているみたいだけどね
[にっこり微笑み掛けながら彼女の手からカーディガンを受け取って、渡した時にしたようにそっと髪を撫でた**]