[キン───、と儚い音を立てて黒い石が砕ける。>>0:520しゃらしゃらと涼やかに鳴りながら、金の鎖が外れていく。鞘の中に封じられていた刀身が姿を現し、鮮やかに、夜空に銀の軌跡を刻んだ。立ちはだかった戦士の体は両断され、叫び声ひとつ上げることなく崩れ落ちる。血は、一拍遅れて、高く噴きあがった。]