[途端に、非難があっちこっちから飛んできたので、
ものすげえ面倒そうな顔をしている。
やりたいことだけやっていたい魔族だった。
バルタザールは代わりに説明してくれそうにないし、
エレオノーレは鳥姿で喋れるかわからないし、
イェンスはまだあっち側にいるフリをしているようなので、
チッと小さく舌打ちしてから、親指で地下を指差し。]
……この下に、この星に災いを齎した元凶が居る。
いわゆる、魔王と呼ばれる存在だ。
別の星で弱らされ、封じられているんだが、復活する為にこの星の生命を喰らいに来たのさ。要は、お前らはエサなんだよ。
俺らは、お前らがエサとして適しているかの調査やらエサ確保やらを任されて、魔王より先にこの星に下ろされた、……、
まあ、パシリだな。
[説明に飽きてきたので、一言で済ませた。]