「……来たか、愚かなるものども」
[降り立った者たちに向け、冷たい声が発せられる。
先に響いた声ではない。
響く声、それ自体は女性的な柔らかさを帯びていたが。
そこに宿るのは、明らかな敵意]
「争いと諍いを望み、『混沌』を加速させる者ども。
……貴様らの如きものがある限り、御主の憂いは晴れぬ……故に!」
[一際鋭い声と共に、光が弾ける。
弾けた光は庭の奥、扉の前で集約し──六翼の、天使を思わせる形を創り出した]
「……この我、光の魔神ソルが貴様らを取り除いてくれようぞ……!」
[宣言と同時に、前庭に舞う光が形を変え──天使を思わせる、けれど明らかに天使とは違うものたちが浮かび上がった]