― 廊下 ―
[ 朝、寝起きと共にサシャに魘されていたことを言おうかどうか迷っていると一発殴られた。
どうやら知らずじっと彼女の顔を眺めていたらしかった。痛い。
本日の調練はカスパル中尉による指導という事になっている。
目覚めの一撃もあったことで頭がすっきりしている事もあり今日こそは無体な姿をさらさずにいられるといいなと思う。
今日の訓練はなんだろうか?
それと話しは戻るが、サシャの件に関しては一つ直接聞く前に、同じ女性に意見を窺うことを思いついた。
そう同時期に赴任してきたメ…ドロシー中尉だ。
我ながら良い考えな気がしている。彼女なら自分にはなかった意見が聴けるかもしれない。
そんなとりとめのない事を考えながら、訓練所を目指すのであった。]