― 『世界軸』中層・広間 ―
なんだい、技術屋ばっかりなのかい、ここに居るのは。
[神子に対する反応に、娘は少なからず驚いた。
鬼族の特性と閉ざされた環境による誤解か、『柱』の務めとは戦闘一辺倒のように考えていたのだ。
自己紹介の流れとなれば、あー、と髪を掻き上げて]
キアラ・モニワ。
故郷では戦いの修行に明け暮れてたんで……それ以外は何もないな。
とりあえず、飯と酒がたらふくもらえりゃそれでいい。
[自分から何かを生み出す発想はないらしい。
引き留められなければ、一度自室の確認へ行く心算**]