……。[深呼吸を、ひとつ、ふたつ。後に開かれた唇から、零れだすは無感動な声。] 構いません。 お好きに、お呼び下さい。[そもそも人ならざる存在だ。呼び出した、と言うのであれば、己と次元すらことなる相手かもしれない。そのような相手が、こちらの名前を知っていたところで、別段今更驚くつもりはなかった。呼ばれて困る名でもない。勿論、名乗りを求められれば名乗りもするが、必要が無いならそれでもかまわない。]