[シロウは応じてくれただろうか。
いずれにせよ、顔に血がついたままでは他の搭乗員の精神衛生面でも芳しくはない。
手にしていたガーゼを彼の患部に当てて圧迫止血を行う。
時折血が止まったか確認しながら、簡易キットから別の水気を含んだタオルを取り出すと顔に媚びりついた血を拭っていく。
患者の容態や傷口の状態からそれほど重度のものではないと判断。
とはいえ、負傷時の状況が状況であるため、念のため検査を受けたほうがよいと進言する。
シロウが文句を言いつつ応じてくれるようであれば、彼を伴ってM区画へ。
途中、XB-109と接触することがあれば、M区画に人間用の携帯食を持ってきてくれるよう依頼する]