俺?俺は冥狐、冥界と現界を渡る妖狐の眷属さ。
[ 調査隊の誰かに正体を問われれば、悪びれもせずにそう名乗る ]
この世界じゃ現の姿をとるわけにいかなくてね、この身体を使わせてもらうことにしたってわけ。
[ 説明も、突っ込みどころは満載だったが、それにも頓着せず、冥狐は勝手に話を続ける ]
で、あんた方にも協力して欲しいんだよね。
うまく収まりゃ、あんた方の仲間も無事に戻ってこられるぜ?
[ それは、無事に戻ってこられない可能性を示唆するようにも聞こえたか。しかし人間達の感情は、全く気にする素振りもなく冥狐は、あくまでも愉しげだった** ]