― 甲板 ―[灰色の彼より先に、甲板に出てすぐの所に>>9>>10小さな少女の姿を見つけて、首を傾げる。誰かの連れだろうか…?小さなくしゃみの音を聞けば、海賊風の上着の下に、防寒用に着込んで居たカーディガンを脱いで、そっと少女の肩に掛けた] ……――風邪引かない様にね?[腰を屈め目線の高さを近くして、にっこりと微笑み掛ける。少女が嫌がられなければ柔かそうな髪をそっと撫でてから、>>6灰色兎の元へと向かっただろう]