[――被雷か、でなければ座礁か。おそらくどちらかだろうと、当たりをつけながら、慌しくごった返す艦内を駆けて]――状況は! 報告、とっとと寄越せ!![電測室に入るなり、そう怒鳴る。それで、浮き足立っていた部下たちは幾らか落ち着いたようだった。もっとも、とうの自分も混乱しているのではあったが、それは表に出すわけにはいかない]よし――艦橋と通信指揮室に連絡!電測兵装に異常なし、電探逆探いずれも感なし!別命あるまで電測班は警戒配置を維持す――だ!