……行けると思ったんだが……やっぱ、直線じゃ無理か。[当たり前です、と突っ込みの入りそうな呟きを漏らした後、青年はは、と一つ息を吐く]ま、仕方ない。こっちに突っ込んできたなりの収穫はあったし……一度、さっきのとこまで戻るか。[どこか呑気な口調で呟いた後、踵を返して。また、がさがさがさがさと茂みをかき分けてゆく。尻尾髪に枝葉が絡みつくのも気にした様子はなく。浮かべる表情は、どこか楽しげなものだった。**]