[粗方片付け終わり、再び椅子に座ると外を見る。
何処までも広がる蒼い海。]
海が見えれば、描けると思ったのになあ……
[そう言うと再びため息を吐いた。
3(2x3)年前から絵の勉強の為に島の外へ出て順調に勉強していたのだが、急に行き詰まった。
その時にふと思い出したのが故郷の海。
それが見えればまた描ける気がした彼女は、4(6x1)ヶ月前戻って来たのだった。]
散歩でも行こうかな……
[今の状態で筆を取っても、また紙を無駄にするだけだろう。
そう思った娘は軽く身仕度を整えると、バッグの中にスケッチブックと色鉛筆を入れると外へ出た。]