─ 民間企業「グローセンハンク・メカニカル」 ─
[ シャワーを浴びると、ひと心地ついた。
タオルでわしゃわしゃしながら、事務室へ向けて歩いていると、
会計の女の子に呼びとめられた。 ]
『 シュテルンさんの名前で、ファルケンのパーツが発注されてるんですけど……。 』
……またですか。
わ、分かりました。経費で落ちない分は、僕の給料から天引きしてくれていいので……。
[ 女の子はまだ何か言いたそうにしていた。
もうちょっと妹をなんとかしてくれと言いたいのかもしれない。
僕は急いで別れの挨拶をして、自分の席へ向かった。 ]
はあ、
また魔改造してるな、あいつ……。