―1階・廊下―[両腕に抱きしめられれば>>10、唇は問う言葉を紡げずに。最後の人狼の、終わりの予感は共有しえぬまま、ただ、彼の様に、胸の奥が突かれたように痛んで。カタガタと、時折窓枠を鳴らす銀嵐に、ふと琥珀を開き、一瞬、全てを奪うかのような、凍れる残酷な白い手の幻を視る]