[最後に誰のために泣いたかも覚えていない涙で>>6:49今は淡い光すら映せない瞳が、滲みかけた瞬間。もぞり、と居心地悪げに脳内の寄生生物「メトセラ」が蠢いた。脳細胞に張り巡らされた銀色の繊手が、さわさわと”今の記憶”>>4:174に触れ始める] ――――やめてくれ…っ! いやだ…っ[ダーフィの存在だけでなく、記憶まで奪われたくない。けれど血を吐くよう思いで叫んだ2度目の慟哭は、声にすら出来ないまま――…]