─ 書庫 ─[ ぷつりと肌が破れる感触。 もう慣れて、けして慣れない痛み。 聖血は……、 しかし、もう魔物を焼くことはない。 いや、血だけではなく、その涙も、肌も、髪の鳴る音も、 誰も傷つけない。 完全恩赦<アムネスティ> ただどこまでも赦し、受け入れる。 滅びを望むならば滅びを。 そうでないならば……ただの供物として。 ]