[やがて旗艦の炎も燃え尽きるころ、
解放軍と王府軍との間で取り決めがなされる。
お互いの継戦能力が十分にあったことから]
条件は最低限のものとなった。
王府軍は武器を収め、死傷者を収容して立ち去ること。
解放軍はこれを攻撃しないこと。
砦の兵たちは船団到着直後は意気上がり、
解放軍を挟撃すべく打って出さえした。
しかし船団が戦いを止め、これ以上の抗戦は無駄と判断したか、
砦を明け渡して立ち去ることを了承する。
彼らもまた船に乗って首都へと戻ることとなる。
帰還に足りない物資は、砦から運び込まれた。
こうして、アレクシス・ユレを含む死者たちもまた、
ブラバントへと帰還していった。]