―船倉―
ん…寒っ
[肌に突き刺さるような冷気にぶるりと身を震わせながら目を覚ます。
回りを見渡せば、そこは寒くて薄暗い部屋の一角だった。
見覚えはないが、ここがどこなのかはすぐに察しがついた。]
…そっか。オレ、船倉送りにされたのか。
[スマホを確認してみれば案の定、自分が投票によって選ばれた事が書かれており、どうやらそれで決着がついたらしい。
幸いにも、自分の陣営が勝利を修めることができたようだ。
船倉の中に、他に人はいるだろうか。もしもいなければ、既に開け放たれている出口を抜けてとりあえず自分の客室を目指そうか。]**