[義勇兵らが奮闘する中、南側で猛攻に耐えていた兵達が、徐々に強く押し込まれ始める>>3:99。
戦線が崩れ始めたのは左側、対面にあるゼファー軍にはその中心たるカナンの姿があった。
圧倒的な気迫と指揮手腕、軍を纏め上げるカリスマにより、一声号を上げる度にゼファー兵の士気を高めているようだった。
その結果が崩れ始めた戦線に現れている]
「くっ、これまでか……!」
[元々次発隊と交代予定だったところを、少々の休息の上で参戦していた隊だ。
そろそろ頃合とも言えよう。
数を減らしながらも踏み止まっているが、指揮をしていた軽歩兵の隊長は限界を察知し、兵の一人をカレルへの伝達兵として東側へと放った*]