[心臓が弱くよく寝込んだ私を心配して、泣きそうな瞳で、付き添ってくれた少女。彼女が傍にてくれると、苦しみも少し和らぐような気がして。失敗作の心臓に、そっと触れて祈ってくれた優しい掌のぬくもり。“ 痛いの、痛いの、とんでけー! ”ドロシーの方に飛んで行った時には、二人で額をくっつけるようにしてくすくす笑いを堪えるのが大変だったような。 ミーネの髪色に似合うのを選んで髪に飾ったリボンを、彼女がまだ持ってくれていると知れたならどんなにか、嬉しかっただろう。 ]