― サクソー川:橋の北側 ―
……ンな?!痛かったか?!
す、すまん。
[>>3:195 軽く小突いたつもりが、大袈裟に痛がるものだから。
マーティンは彼の傍で取り乱した。
それでも、意識は先程よりも明らかである様子を見て、再び安堵の息をついた。
>>3:196 視線を上げると、軽歩兵たちが南側へ渡ろうと奮戦している。然し、正規軍の勢いも衰えることなく。戦況は未だ拮抗のままであった。
地平線に太陽が隠れ始め、地上を橙色へと染めていく。]
――――……。 そうか…
[退陣の宣は、事実上の敗北にも近しい意味だった。
我々の想像以上に正規軍は強かったということだ。
このまま無暗に南側へ行ったとて、州都を落とすだけの兵力は遺されていないだろう。]