[首を巡らし、視界にとらえた主も、どうやら勝敗は決したらしい。その見慣れぬ姿には、やや驚きの表情を見せるものの、纏う空気が変わらなければ、別段気に留めることも無い。元々角を持つ、人ならざる方だ。今更気にする事でもない。戦い終えた女性へと、手を差し出す様子を遠巻きに眺め、大人しく“マテ”をしている構えである。そうする内に、別の視線を感じた気がした。再度視線を巡らせれば、次の対戦相手…蓮華の主従が目に留まった。*]