………すみません。つい。
[ 沈黙のあと、開かれた口に、謝罪述べる。
だけどそれで今落ち込む程には
あたしの、士気は落ちていなかったから。
むしろここ数日の幾つもの後押しで
どうにか。どうにか。
── そう、お祖父様のように、と。 ]
ただ、日々、噂は加速しています。
そして、幾らか新しい話も、
日毎増えているような気もするのです。
それは、毎日街を警備しているからこそ、
分かるというもの。
民の鎮静化のためには、その出処を暴くのも
ひとつの、手段かと、私は思います。
[ 当然そのために上層部も動いてはいるのだけど
あたしまでは情報が降りてこないから。
下は、下で考えて動かねばならないのだ。 ]