[歩きながら、視線はオズワルドの背を見ずに公園の中を眺めていた。
途中で手加減をわざわざ告げられた時にだけ、視線は戻って。]
うん…?
大丈夫。
わかってる。
[宣言の必要性に不思議そうに少し首を傾げたが、理解しているというように頷き言うと、獲物を手にしたオズワルドに倣い、ゆらりと両翼が現れたナックルに羽先を絡めた。
パメラの両翼は彼女より大きい。
伸ばせば長く、翼は硬く、ぎしぎしと軋む音は鳴るものの動きは羽よりも滑らかで不規則に、さながら触手にちかい軌道も描く。]
はじめよう、オズワルド。
[両翼の先につけた物の重さを感じない動作でオズワルドの正面、少し離れた位置に立つと、ぼんやりとした中に、微かな意思を滲ませるようなことばを口から零してじっと見つめた。]