少女 リーザ

［駆けつけたニコラスの顔を見上げれば>>5
　潰れてしまいそうなほどの罪悪感を感じる。

　連れ出された、とニコラスが言った瞬間
　青ざめた顔からますます生気が抜けていったことに
　彼は気づいただろうか。］


　　　　ごめ、なさ……ごめんなさい……
　　　　私が、ちゃんと見ていなきゃ
　　　　ずっと、見守ってなきゃ、いけなかったのに…
　　　　いつの間にか、眠ってしまって……
　　　　…………ごめんなさい…！


［彼の顔を見ているのが辛くて俯いた。
　ダメだと分かっていても視界がぼやける。
　瞳から何かがこぼれ落ちそうになる。

　ニコラスにこの言葉は届いていただろうか。
　それとも既に宿を飛び出した後だったか。

　気づけばクララがいて>>10
　涙を堪えた瞳で状況を伝える。］