― 平原 ―[行動を共にする、との意思を示した後、は、と一つ息を吐き。倒された時に手放した『龍爪』を拾い、刃を拭って鞘に納めようとして] …………。[ふ、と視線を向けたのは、同じく手放された長柄の刃。改めて見比べて、やはり似てるな、と思った。その所以までは、未だ紐解けてはいないけれど] ……どっちかが、どっちかを基にした……って感じかね、これ。[落ちたのは、そんな呟き。遠い昔に、亡き父が集落の秘宝を基に打ち上げた刃であるとの記憶は未だ、帳の内]