――……お気遣い感謝致します。[この遣り取りだけで流石に彼の正体に気付くことは出来ずには居たが、彼の一瞬の沈黙>>1:390と同様、自身も返事に時間を要することに。確かに、恋天使や死神が乗船しているとは想像もしていなかったのは事実。存在自体は、かつて故郷の書物を探す為資料室の蔵書を漁った際、軽く齧った知識程度だったが。その後幾らか談笑しただろうか。再びお気をつけて、と声を掛け立ち去る彼に手を振り笑顔で見送った。*]