ぅ…ん、へいぎ、だけど…。[傷は浅くはないようで、だらだら流れる血が視界を遮る。瞳が傷つかなかったのは幸いだが、弓放った相手を知れば良かったとは言えないだろう。射られる瞬間、誰に手傷を負わされたかが見えた。弓の持ち方も格好も、弓兵とはまるで違うそれは明らかに初心者の様相が見えて。練度に遥かに劣る相手に負わされたこれは――恥だ。]